癒し人、魔法使いに憧れる
いきなりですが、実は大塚統子「魔法使いになりたい♪」という野望がありまして。
(あ、2割くらいは冗談です~^^)
で、なんで魔法使いになりたいかというとですね…。
なるべく楽で、なるべく簡単で、あやしいことなしで、人が癒される魔法はないかと探しているわけです。
この、あやしいことなし、って大事ですよね。
そして、地味だけど、じんわりと作用する魔法を仕入れましたので、改めてブログで紹介します。
その癒しの魔法の話は、魔法の呪文の話です。
呪文っていうと、おどろおどろしく感じるかもしれませんが、私達は割と身近に呪文に接しています。
なんだと思います?
それは、あなたがよく使う言葉・よく耳にする言葉です。
あなたの周りには、どんな言葉があるでしょうか?
ちなみに、ネガティブワードには3つのD、ポジティブワードには3つのSというのがあるらしいです。
聞いたことあります?
ネガティブワード3Dは、でも・だって・どうせ。
ポジティブワード3Sはスゴイ・素敵・素晴らしい。
だそうです。
皆さんは、ネガティブワードとポジティブワードのどちらを多く使っているでしょうか。
よく使う言葉・よく耳にする言葉は、スローガンや決め台詞、キャッチコピーや掛け声などでしょうか。
例えば、2024年には「〇〇界隈」というワードが流行りました。
同じ言葉を繰り返されることで、徐々に耳に慣れて浸透していきますよね。
あなたが繰り返し使っている口癖も、同じなんです。
口癖は、心の声が駄々漏れしている言葉でもあり、自分が自分に言い聞かせている言葉でもあるんです。
例えば、「大丈夫、なんとかなる」と言っていれば、励まされているように私達の心は認識します。
また、「どうせ無理」と言い続けることは、「あなたにはどうせ無理ですよ」と言われ続けるのと同じです。
まるで自分自身が否定されているように心が感じるわけです。
仮に、何度も「(自分なんて)消えちゃえばいいのに」と言っているなら。
「あなたは消えた方がいいですよ」と言われているように、あなたの心に影響しています。
あなたには、いったいどんな口癖があるでしょうか。
こういうお話をすると、ですね、「今まで何てことをしていたんだ!」と思う方がいらっしゃいます。
後悔する方とか、こわがる方とかいらっしゃるのですが。
ちょっと、ん、かなり(?)乱暴な言い方をさせていただくと。
ずっとその呪文を唱えてきたとしても、あるのは「現状」なんです。
口癖がいきなり極端に作用するわけではないんですね。
師匠の平準司が言っていました。
「呪文は効果が遅いんだ。」と。
どうも、「のろいが効くのはのろい。」ということらしいです。
(この件のツッコミは平本人にお願いします。)
…話を元に戻すと。
現状をよりよくしていきたいならば、あなたを苦しくする呪いの呪文を減らしませんか。
自分に必要な魔法の呪文を唱えて、心に働きかけてみませんか。
どうせなら、自分を幸せにする魔法の呪文を繰り返し唱えて、自分に聴かせてあげませんか。
ということです。
「魔法の呪文を使ってココロを整えてみてはいかがでしょうか?」とご提案したいわけです。
魔法使いは、どこにいる?
一応心理カウンセラーのブログなので、心の話にも触れておきましょう。
ざっくり言うと、私達の意識は、頭で考えている顕在意識が3~4%程度。
心で感じている潜在意識・無意識が残りの97~96%程度と考えられています。
例えるなら、100人の集団で、頭さんチーム3人、心さんチーム97人の状態。
頭さんチームVS心さんチームで綱引きをしたら、どっちが勝つかは明らかでしょう。
心のチカラは非常に大きいのです。
なので、私達はこの心の領域にアクセスしようとするわけです。
面談カウンセリングでは、イメージを使って心の領域、感情や感覚に働きかけるセラピーもあります。
他にも、心の領域に働きかけるものとして、短い言葉を繰り返し言う「アファメーション」という手法があります。
簡単に説明すると、心に必要な短い言葉を繰り返して「ポジティブな言葉の影響をうけよう!」という手法です。
ここでは、それを魔法の呪文にして唱えよう作戦を考えているわけです。
加えて、心の領域に埋め込まれた呪いの呪文が日常生活に影響しているのなら。
「私には無理」「どうせできない」などの呪いの呪文を、できるだけ減らすよう取り組まれることもお勧めします。
では、魔法の呪文作戦を実行する「魔法使い」は、どこにいるのでしょう?
そう、魔法使いは…「あなた自身」なのです!
魔法の呪文作戦は、ご自身の選択で、ご自身の意志でしていただくものです。
カウンセラーは、あなたに必要な魔法の呪文を探したり、魔法の呪文の言葉を考えたりするお手伝いはできます。
けれども、あなたの耳元で呪文を囁き続けることはできません。
実際、囁かれてもね、こわいと思います。
どうしても大塚統子の囁きご希望の方は、カウンセリング時にご相談くださいね。
ということで、あなたが、あなたを幸せにする魔法を、あなた自身にかけていただくことになります。
「じゃあ、魔法の呪文ってどうやって作ったらいいの?」と思うのではないでしょうか。
もちろん、お伝えします!
結論から先に言いますと、大事なことは、次の2点です。
1.肯定形の言葉を使う
2.現在形の言葉を使う

魔法の呪文作りの2つのコツ
魔法の呪文を作るのには、2つのコツがあります。
肯定形を使う
1つ目のコツは、「肯定形を使う」です。
私達の心や脳には、否定形は通用しません。
これ、説明するよりも、やってみた方が早いので、簡単な実験にお付き合いくださいね。
実験をはじめます。
ひとつお願いがあります。
「白い犬を思い浮かべないでください。」
はい、実験終わり。
ご協力ありがとうございます。
何が思い浮かんだでしょうか?
この質問をすると、私はいつも某携帯CMの白い犬が思い浮かびます。
お父さん犬の方ね。(←そこはどうでもいい^^)
「~しないで」という言い方をしたとしても、私達が思い浮かべるものは、白い犬なんですね。
ということで、私達の心や脳には、否定形が通用しないんです。
なので、魔法の呪文は肯定形の言葉にする必要があります。
肯定形の具体的な例をあげてみましょう。
「自分を責めない」は否定形、「自分を許す」が肯定表現です。
「完璧主義にならない」は否定形、「ほどよくがんばる」が肯定形に言い換えた表現です。
「私は怒らない」は否定形。
怒らずに「どうなりたいのか」によって、「私は穏やか」とか「私は優しい」といった肯定の表現を選びましょう。
この「肯定形で」は魔法の呪文づくりに限らず、目標設定などでも大事なことです。
余談ですが。
肯定形の表現を使うコミュニケーションをしていると、周囲の人に与える印象が明るいものになりやすいです。
仕事や恋愛・人間関係作りの際などにも活用できますね。
魔法の呪文作りのコツ、一つ目は、「魔法の呪文は肯定形で。」と覚えていただければと思います。
現在形を使う
2つ目のコツは、「現在形を使う」です。
現在形は、「~している」「~です」という言い方ですね。
「がんばろう」ではなくて、「がんばっている」が現在形。
「幸せになります」ではなくて、「幸せです」が現在形ですね。
「これからなる」のではなくて、今その状態であるという言い方が現在形です。
とはいっても、現在形を意識するのは「ちょっと難しい」というお声を聞きます。
そこで、言い方を換えて、次の2つの言い方はNGと知っていただければいいかと思います。
NGなのは、「~したい」と「~になる」です。
「~したい」がNGといっても、まったく希望が持てない状態の方が「~したい」と思えるようになるのは、スゴイことです。
その段階の方々は、「~したい!」と宣言することで、心が解放されていくケースがあります。
ここでの話は、魔法の呪文を作る時には「~したい」ではない方がいいですよ、ということですね。
例えば、私が「仙台に行きたい」と思っていると、どうなりますか?
実は、どうにもならないんです。
いくら「行きたい」と思っても、仙台には着かないんです。
「~したい」では、望む先との距離が縮まらないわけです。
「仙台に行く!」と決めて、はじめて新幹線なり、飛行機なり、どうやって行くかに考えが進みます。
魔法の呪文の言葉も、「~したい」だと心が進みませんので、現在形がお勧めなのです。
同じように、「~になる」も、「これからなります」という表現です。
見方を変えれば、「今はそうではない」ということを繰り返し言い聞かせる呪文になってしまいます。
そのため、「今そうだ」と現在形で断言した方がいいと言われています。
とはいっても、です。
今幸せではないのに、現在形で「私は幸せです」と言おうとすると、違和感が出る方もいらっしゃるかと思います。
私自身の経験でも、現在形での断言表現には、かなりとまどいましたから。
番外編|唱えやすい魔法の呪文にする秘法
「通常のやり方でうまくいかない」
「王道の方法は、なぜか自分に合わない」というご相談にも対応しております。
魔法の呪文で「断言するのはちょっと…」な方へ。
もっと唱えやすい魔法の呪文にする、とっておきの方法をお伝えします。
今幸せになっていないのに、現在形で「私は幸せです」と言おうとすると、違和感が出る場合があります。
その場合は、「許可形」の言葉にすることをご提案します。
例えば、「私は幸せでいい。」とか。
あるいは、「私は私に幸せを許します」とか。
「私は幸せでOK」なども許可形ですね。
「~でいい」「~を許します」「~でOK」で言おうとしてみてください。
そうすると、「今そうじゃないのに!」からくる違和感が減らせるのではないでしょうか。
更にハードルを下げるなら、「~してもいい」と、「も」の一字を加えます。
私は私を許していい
私は私を許してもいい
わずか1文字の微妙な違いですが、「も」があるとないとでは感じ方が異なるでしょう。
これを「も、マジック」と私は呼んでいます。
「も」を加えるだけで、
・「なってもいいし」「ならなくてもいい」
・「なりたいならなってもいい」
と自由度があがるので唱えやすくなるわけです。
(「も」って、すごい!!と、感動するのは私だけでしょうか?)
おまけの話。
人からの褒め言葉をうけとるのが苦手な方にも、この「も、マジック」は使えます。
相手からのほめ言葉を、「そう思う人もいるんだな」と聞こうとしてみてくださいね。
「(自分は今はそう思えないけれど)そう思う人もいるんだな」と、受けとめ方の自由度があがるので、ほめ言葉を受けとめやすくなるかと思います。
ということで。
いきなり現在形が難しい場合は、許可形にして魔法の呪文を作ると違和感を減らせますよ、というお話でした。
他にも、
○選択宣言形
「私は幸せを選びます!」などのように、選ぶことを宣言する形も言いやすいです。
○ある宣言形
「私には許しの力がある」などと、自分に「ある」ものに着目した表現でもいいでしょう。
○巻き込み形
魔法の呪文は、自分自身の心に働きかけるものなので、基本的には「私は」を主語にするのをお勧めします。
しかし、自分のためだけではどうしても唱えにくいという方もいらっしゃいます。
例えば、「私は幸せでOK」と許可形でも違和感がある場合、「私達は幸せでOK」と複数形にして、あなたの大事な人を巻き込む方法があります。
魔法の呪文作りのコツは、肯定形で。
そして、現在形、あるいは許可形で。
ご自分のために、オーダーメイドしていただければと思います。

例文集|具体的な魔法の呪文
ここまで、心を整える魔法の呪文の作り方のコツをお伝えしてきました。
具体な呪文の言葉についてもお話しておきますね。
あなたの心の状態によって、必要な魔法の呪文は異なってきます。
あなたの心と相談しながら、魔法の呪文を作ってくださいね。
例になるような魔法の呪文を、いくつか紹介します。
次のような魔法の呪文はいかがでしょうか。
私は私を許します。
私は幸せでいてOK。
私は今日も楽しく過ごせる。
私は自由を選びます。
私は素直な人です。
私は充分がんばっています。
私は休んでもいい。
私は私を愛しています。
私は大切な存在です。
私はベストを尽くしています。
私は豊かさを受け取ります。
私は守られている。
私はラッキーだ。
私は私の選択を信じています。
私は喜びの存在です。
私は決めることができる。
私は選ぶことができる。
とか。
少しアレンジするならば。
私は、幸せを選びます。
私には決断力がある。
私の幸せは、みんなの幸せです。
私の愛は、誰かの喜びにつながっています。
私達にはいろいろなことができる。
とか。
いろいろな魔法の呪文が作れるでしょう。
ここにあげた例から、あなたに必要ないくつかの言葉を選んでもいいでしょう。
こんな言葉をかけられ続けたら、あなたの心はどう感じるでしょうね。
あなたの心が喜ぶ言葉を、自分にかけてあげてくださいね。
あなた用の魔法の呪文を作って、唱えていきましょう。
魔法の呪文の使い方~褒め出しを習慣に~
魔法の呪文の使い方のお話をする前に、ちょっと思い出してみてくださいね。
これまで、どれだけに自分にダメ出しをしてきたのか。
今、習慣的にどれだけ自分にダメ出しをしているのか。
それで、どれだけ苦しい気持ちになっているのか。
心を整えるには、この「ダメ出し習慣」を「褒め出し習慣」に変えていきたいわけです。
私達が習慣を変えるには、ある程度の量の行動が必要です。
古い習慣を新しい習慣に上書きして、新しい習慣が自分になじむまで、続ける必要があります。
魔法の呪文作戦は、「心を整えるためにやってみよう!」と、意志を持って取り組んでいただければと思います。
では、具体的にどう行動するかというと。
一言でいうなら、「とにかく魔法の呪文を唱えてみましょう!」です。
どのくらい唱えるといいのかというと、1日10回以上魔法の呪文を唱えることをお勧めしています。
毎日10回ずつですね。
唱え貯めは「なし」です。
1日に100回唱えれば、一週間分になるわけではありません。
習慣を変えるには、継続した行動が必要です。
1日だけ100回腹筋しても、筋肉は鍛えられないように、コツコツと続けることが大事です。
ここまでで、「自分には無理!」と思っている人はいませんか?
コツコツ続けるのは苦手は人、すぐにできない自分を責めてしまうタイプの人は、「無理かも?」って思っちゃうかもしれません。
そんな人には、 思い出していただきたいんです。
何のために、呪文を唱えるのかを。
心を整えるためですよね。
自分を責めるためではなく、自分を楽な気持ちにするためだったはずです。
だとすると、できなかった自分を責めるのではなく、できたら自分をほめることにしてはいかがでしょう。
なお、魔法の呪文を唱えるのに、「お休み有でOKです」と私はお伝えしています。
「休んじゃったから、次の日は倍」とかしなくてOKです。
だって、目的はココロを整えることだから。
「またやってみよう!」とチャレンジする自分に、「がんばってるね」と言ってあげてくださいね。

行動を継続するには~習慣化の3つのコツ~
「よし、やってみよう!」と思うけれど、続かない…。
それは、習慣にする方法で取り組んでいないからかもしれません。
魔法の呪文を唱え続けやすくするコツを3つお伝えしましょう。
時間やタイミングを決めて行う
この時間になったら「唱える」と、時間やタイミングを決めて取り組む方法です。
例えば、ニュースが毎朝7時から視聴を始めるように、魔法の呪文を唱える時間をあらかじめ決めてしまう方法があります。
携帯電話のアラーム機能などを利用して、決まった時間になったらとにかく唱えるようにしましょう。
繰り返していると、そのうちその行動が習慣になるでしょう。
また、朝起きた時に5回、夜寝る前に5回といったように、タイミングを決めて唱える方法もあります。
例えば、通勤電車内の往復の時に5回ずつとか、食後に朝食後3回・昼食後3回・夕食後4回とかでもいいですね。
他の習慣とセットにする
すでに習慣になっていることと合わせて取り組む方法もあります。
例えば、食後の歯磨き・トイレで手を洗うなどは、すでに習慣化されていることです。
この習慣のタイミングに、必ず魔法の呪文を唱える方法です。
あなたの生活サイクルによって、
・お風呂の中で唱える
・髪を乾かす時に唱える
・洗濯物を干している時に唱える
・お米をとぐ時に唱える
・食器の洗い物をしている時に唱える
など、毎日決められた手順でこなされている作業と組み合わせると、習慣化がしやすいでしょう。
ワクワクすることと組み合わせる
「ご褒美が待っている!」と、がんばれた経験はありませんか。
3つ目のコツは、ご褒美とセットにする方法です。
「あれをすると楽しいことがある」と習慣づけしていく方法です。
例えば、魔法の呪文を唱えてからおやつにするとか。
好きなチョコを用意しておいて、唱えられたら1個食べるとか。
あるいは、かわいいシールを用意して、唱えられたら手帳にシールを貼るとか。
唱えるごとに壁掛けカレンダーに○印をつけて眺めるとか。
自分ががんばっていることが視覚的に確認できると、テンションを上げやすい人もいます。
まずはやってみて、うまくいかなかったら修正していくようにするといいでしょう。
魔法の呪文は、自分にダメ出しをする材料にするものではありません。
「褒め出し」の習慣作りを目指していきましょうね。
魔法の呪文の使用期間〜どのくらい続ければいいのか〜
唱える回数1日10回以上というのも、現実的に繰り返し唱えやすい数を設定したものです。
どれくらいで魔法の呪文がインストールされるかは、諸説あります。
期間で言えば、1ヶ月という人もいれば、1年という人もいます。
習慣化について、
・行動の習慣化には1ヶ月
・体のリズムの習慣化には3ヶ月
・思考の習慣化には6ヶ月
程度かかるという考え方もあります。
ここでは、とりあえず「45日間続けてみましょう!」とご提案します。
「えー、45日も続けるんですか?」と思う方は、こう考えてみてくださいね。
まずは、2週間続けることを目標にしましょう。
そして、2週間続けられたら、1ヶ月続けることを目標にしましょう。
そして、1ヶ月続けられたら、45日間を目指しましょう。
3段階くらいの達成地点を用意しておくと、目標達成を遠く感じなくて済むと思います。
続けるのが面倒になってきたら、こう振り返ってみてくださいね。
「私のダメ出し習慣は、どれくらい続いてきたのだろう?」と。
長年続けてきたダメ出し習慣が、わずか45日で変えていけるかもしれないとしたら。
「今ががんばり時」ではないでしょうか。
くじけることがあってもOKです。
何度でもチャレンジしてみませんか。
また、どうしても唱え続けられないとしたら。
用意した魔法の呪文が、あなたに合っていないのかもしれません。
抵抗感が強いものを続けるのは、心が拒否するのが自然でしょう。
もう一度、魔法の呪文作りからやり直してみるといい場合もあります。
あなたの心が求める魔法の呪文を探すのを、カウンセリングでもお手伝いします。
45日続いたら、魔法の呪文が心が整ったか、点検してみましょう。
もう少し魔法の呪文のインストールが必要なら、唱える期間を延長します。
この魔法の呪文での効果を得られたのなら、魔法の呪文の練り直しをしてみてもいいでしょう。
45日後、どうなっているのか楽しみですね。
魔法の呪文の数(個数・量)と唱え方
「魔法の呪文の量はどれくらいあればいいですか?」
「魔法の呪文の唱え方はどんなふうにしたらいいですか?」
とのご質問をいただきました。
大事な質問を、ありがとうございます。
魔法の呪文は何個くらい?
基本的に、呪文の個数に制限はありません。
しかし、あまりたくさんの呪文を一回に唱えるようとするのはお勧めしません。
時間もかかりますし、覚えるのも大変ですし、意識が分散します。
ここでは、魔法の呪文は10個くらいまでのものを繰り返すことをお勧めします。
最初は、唱えるのを習慣づけるために、3つくらいまでの魔法の呪文を45日続けてみるくらいでいいと思います。
極論すると、たった一つの魔法の呪文で心が整う人もいます。
自分なりに唱えてみて、唱え続けやすい数を設定してはいかがでしょうか。
魔法の呪文はどう唱えるの?
呪文なので、声に出して言うのがお勧めです。
声に出して、耳から聞くことで、Wの効果があると考えられます。
とはいっても、家族と住んでいるなど、声に出しにくい方もいらっしゃるでしょう。
その場合は、心の中で唱えてもいいでしょう。
あるいは、漢字の練習帳に漢字を書くように、魔法の呪文を毎日紙に書くでもいいでしょう。
通勤電車で唱えたい人は、スマホの画面に表示できるようにしていて、黙読するでもいいでしょう。
ゆるく取り組むことをお勧めするのは、「型を完璧にこなす」ことが目的ではないからです。
キッチリが負担になる人もいるでしょう。
目的は「続けることで心を整える」こと。
この目的を、何度も思い出してくださいね。
「私は私を許します」とか「私は幸せを選びます」という言葉が、心に届くことを大事にしましょう。
結果的に、あなたの心が整うなら、幸せになるなら、それでいいと私は思っています。
そして、魔法の呪文作戦のいいところは、自分でかける魔法だから、書き換え自由なことです。
自分に合う魔法を、かけ放題。しかもタダ。
(携帯会社のCMみたいになってますけど…魔法の呪文の話です)

実話|人生を変えた2つの魔法の呪文
魔法の呪文を唱えて人生を大きく変えた方の実話です。
「私のことをネタにしていいよ。」とOKしてくださった、ある女性の話です。
彼女と私が出会った頃、彼女の口癖は「私、悪くないもん!」でした。
心に「~しない」の否定形は通用しません。
彼女は心の中で、「自分はすごく悪いんじゃないか?」と不安を感じていたからこそ、「悪くない!」と主張しなければならなかったのでしょう。
彼女は自分のことが大嫌いだったんです。
もしかしたら、これを読んでいるあなたも今、彼女と同じように感じている方がいらっしゃるかもしれませんね。
自分が自分を嫌っていると、「そんなイヤな自分のことを、他の人も好きになるはずがない」と思います。
そこで、「嫌われた」「責められた」「バカにされた」といった否定的な感情に敏感になるものなんです。
と、私は彼女に心の話をしました。
すると、彼女は「自分が楽になれるのなら、変わりたい!」って思ってくれました。
そうは言っても、彼女は筋金入りの自己嫌悪マニアでしたし、罪悪感の闇はとにかく深かったです。
(ネガティブ大好きの私がほれぼれするほどに。)
その頃の彼女は、「私は私を許します」「私は愛される存在です」といったポジティブな魔法の呪文は、とても言えるような心の状態ではありませんでした。
そこで私は、彼女に次のような提案をしました。
「ここで自分が変われたらいいな、変われたらよかったな、と思う場面があったら、
『私は変わることを自分に許します』
と自分に言ってみましょうか?」と。
変わることを自分に許す
私達の心にとって、現状維持は安全です。
たとえ現実が苦しいものであったとしても、現状を維持していれば、すべてが想定範囲内なのです。
現状維持すれば、今よりも良くなることはないけれど、今以上にひどく悪くなることはないと、心は思っています。
例えば、もろもろ条件が悪い家に住んでいて、頭では「引越したい」と思っていても、実行しないのに似ています。
引越した先が今よりも悪い家だったら困るから、引越したくないと心は感じているのかもしれません。
あるいは、引越の物件探しや、諸手続きなどを面倒に思って、「やりたくない」と心は感じているのかもしれません。
現状維持は、良くは変わらないけれど、知っている世界の中に納まっていられるのです。
やらない理由は、いくらでもあります。
やらない理由がなくなることはありません。
そこで、私達は変化を止めてしまいます。
変わるためには、変化を受け入れる心の準備が必要なのです。
だから、彼女にはまず、『私は変わることを自分に許します』の魔法の呪文を提案しました。
すると、しばらくして、彼女が私に会いに来ました。
そして、「『私は変わることを自分に許します』って、何回も何回も自分に言いました。
なんとなーくですが、自分が変わってきた気がします。」と伝えてくれました。
機会があるたびに、ただ魔法の呪文を唱えるという地味な行動を続けた結果、彼女の心で変化を受け入れる準備が整ったのです。
変化の準備ができた彼女が次に唱えた魔法の呪文は…
神様とのケンカをやめる
実は、彼女にはわけあって、世界で一人だけ「どうしても許せない対象」がいました。
それは、神様です。
「両親を恨めたらいいんだけど、あの人たちも苦労してきたのがわかるから、あの人たちができなかったことがあってもしょうがないと思う。」と、彼女は言っていました。
彼女のやり場のないイカリは、神様にしか向けようがなかったのでしょう。
あなたにもありませんか?
「神様のせいだ。」と思いたくなること。
「神様のせい。」と思うしかないようなこと。
私達が神様にケンカを売ると、必ずついてくるおまけがあります。
それは、神様に悪い態度をとっている自分が「神様に助けてもらえるはずがない」という気持ち。
誰も助けてくれない。
誰も守ってくれない。
だから、ずっと一人でがまんして。
いつも一人でがんばってきたのではないでしょうか。
そんな彼女に、「そろそろ神様とのケンカを止めてみようか?」と話しました。
ただ、「神様にあなたを愛させてあげよう」と。
この際、神様に対して上から目線でもいいからさって。
そして、彼女にこうお願いしました。
何か「ラッキーだな~!」と思ったこと、「よかったな~!」って思ったことがあったら、こう言ってみて。
「私は神様に愛されている」と。
この魔法の呪文を唱えるようになってから、彼女の周りには、「すごくラッキー」なことや、「まるで奇跡」と思うようなことが、たくさん起こるようになりました。
彼女の唱えた魔法の呪文が、奇跡を引き寄せたのでしょうか?
たぶん、いいえです。
「私は神様に愛されている」の魔法の呪文を通して、彼女の愛を感じる心が整ったからこそ、彼女は周囲にある幸運に気がつけるようになったのでしょう。
おそらく、それまでも彼女に向けられた愛はあったのでしょう。
けれど、愛を感じる心の整え方を、彼女は知らなかっただけなのだろうと思います。
後日談|世界はとても楽しいところ
少し前、私はこんな場面に遭遇しました。
その彼女が、妊婦さんのおなかに手を当てて。
「あなたが生まれてくる世界は、とても楽しいところだよ。だから、安心して生まれておいで。」
と言っている場面に。
昔々「私は悪くない!」とイカリまくって、やさぐれていた彼女が、まるで別人になっていました。
彼女が自分にかけた魔法の呪文は、二つ。
「私は変わることを自分に許します」
「私は神様に愛されている」
彼女にとっては、これらが心を整える魔法の呪文でした。
彼女の事例は、1日10回以上、45日間の継続とは違った形で、魔法の呪文を活用した例です。
あなたにも、あなたのための、心を整える魔法の呪文がきっとあります。
見つけ出して、思う存分唱えていただければと思います。

凹んでもいい。いつかまた立ち上がろう。
2つの魔法の呪文でココロを整え、以前とは別人のようになった彼女の話の後日談。
彼女の話、「ええ話やん。」というところで終われたらよかったのですが…
生きていると、いろんなことが起こるものです。
ハッピーエンドのドラマのように幸せな瞬間で終わるわけではありません。
生きるって、続いていくこと。
だからこそ、生々しい話までお届けしたいと思います。
後日談|私の心は私のもの
ある年の秋、彼女が荒れた様子で私に会いに来ました。
「体を壊して、原因がはっきりしない。」と言うんです。
見た目、明らかに具合が悪いのがわかるほどの状態でした。
「なんで私ばかりこういう目にあうの?」
「私はどうしてこんなに不幸な運命なの?」
「ようやく幸せになれると思ったのに!」
と、彼女は嘆きまくりました。
彼女がこれまでもたくさん苦労してきたのを知っているので、彼女の嘆く気持ちを止めませんでした。
そして、彼女の話を一通り聴いた後、こう伝えたんです。
昔は、よく「消えてしまいたい」って言っていたよね。
今は「消えるのが怖い」って、少しは生きることが大事になったんだね。
変われてよかったねって。
そして、二人で泣きながら笑いました。
不安やオソレ、たくさんの感情を共に感じながら、心をほぐしていきました。
そして、彼女とこう話しました。
「どんな状況にあっても、私の心は、私のもの。」
「たとえ、肉体の自由が奪われたとしても、心の自由は誰にも奪われることはない。」
その考えに立って、自分とつきあっていこうと。
世界で語り継がれる言葉たち
ネイティブ・アメリカンの言葉に、こんな言葉があるそうです。
「あなたが生まれたとき、
周りの人は笑って、あなたが泣いたでしょう。
だから、あなたが死ぬときは、
あなたが笑って、周りの人が泣くような人生を送りなさい。」って。
彼女は、そんな生き方ができたら、カッコイイって思ってくれました。
そして、彼女は新たな呪文に出会いました。
彼女が選んだ言葉は、「ナバホ族の祝福の歌」の言葉でした。
「幸福が、そこにありますように」
「成功が、そこにありますように」
「健康が、そこにありますように」
「満足が、そこにありますように」
彼女は不安に落ちそうになるたびに、その言葉をおまじないのように唱えました。
凹んで、立ち上がって。
凹んで、立ち上がって。
少しずつ彼女は心に穏やかさを取り戻していきました。
祝福の歌は、魔法の呪文というより、祈りの言葉といった方が適切なのかもしれません。
「私の心は、私のもの。」
(私が望まない限り、誰も私を傷つけることはできないし、どんな状況も私を不幸にすることはできない。)
その後に会った彼女は、
「この体とはこれからも付き合っていかなければならないけれど、この病気を通して、やっぱり私は神様に愛されていると思ったんだよね。」と笑っていました。
生きている間には、凹みたくなる出来事が起こることだってあるでしょう。
そこで、「凹んではいけない」と思わなくていいと、私は思っています。
「凹んだら、また立ち上がればいい 」
ただ、それだけ。
そして、私達は何度だって立ち上がることができるのでしょう。
「幸福が、そこにありますように」
「成功が、そこにありますように」
「健康が、そこにありますように」
「満足が、そこにありますように」
祝福の歌が、心に届きますように。

結びにかえて
私達が日常で唱える言葉は、シンプルな言葉でいいのかもしれません。
愛することが、できますように。
今日がいい一日でありますように。
あなたの身近に、あなたの心を整える言葉がありますよう願っています。
魔法の呪文の話、ここまでお読みくださりありがとうございました。
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